かぐらかのん

本や映画の感想などを書き記していくブログです。

思想

置かれた場所で咲くための「人格論」講義--「ひと」として大切なこと(渡辺和子)

「ひと」として大切なこと PHP文庫 作者: 渡辺和子 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2013/06/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る * あの伝説の「人格論」講義を完全収録 かの200万部のベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」をお読み…

「欲望の本質」を見極めるという倫理--凡人として生きるということ(押井守)

凡人として生きるということ 作者: 押井守 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2013/05/31 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る * はじめに 「ビューティフル・ドリーマー」「パトレイバー」「攻殻機動隊」「イノセンス」「スカイクロラ」など、ア…

「今、ここ」を味わい尽くすということ--日日是好日〜『お茶』が教えてくれた15のしあわせ(森下典子)

。 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫) 作者: 森下典子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2008/10/28 メディア: 文庫 購入: 13人 クリック: 39回 この商品を含むブログ (37件) を見る * 「お茶」の持つ底なしの深み 本書は著者の森…

「置かれた場所で咲きなさい」の著者による新訳聖書入門--愛することは許されること(渡辺和子)

「私が私であるということ」。これを「アイデンティティ」と言いますが、何を持ってアイデンティティとするかは極めて難しい問題です。河合隼雄氏は米国の発達心理学者エリク・H・エリクソンの「個人として社会にコミットすること」というアイデンティティ概…

「自己実現」としての「老い」--「老いる」とはどういうことか(河合隼雄)

読売新聞でのコラム連載を基にした110編と免疫学の多田富雄氏との対談。河合先生のエッセイの中でも比較的短く、1編1分くらいで読めます。何気ない文章の随所に、ユング派分析家、あるいはカウンセラーとしての深い洞察が感じられます。 ****** カール…

「愛されたい」から「愛してる」への生き方の転換--置かれた場所で咲きなさい(渡辺和子)

昨年暮れに89歳で天寿を全うされた渡辺和子シスターの言わずと知れたベストセラーです。文章は論旨明晰。シンブルな言葉ながらその文体は凛としていて美しい。 渡辺和子さんという人は9歳だった昭和11年、あの二.二六事件において僅か1m先の眼前で陸軍大将だ…

位相のズレた3つのセカイ--生き延びるためのラカン(斎藤環)

自称「日本一わかりやすいラカン入門書」。多分その看板にそこまで偽りはないと思いますが、何年も前の本ですし、いまさらこんなところで初学者が書評めいたことを書いてもどうかと思いますので、現時点での私的なラカン理解をノート風にまとめておきたいと…