お昼ご飯をがっつり食べた後ってやたら眠たかったりしませんか?あの現象は血糖値と深い関係があります。
* 食後の睡魔と血糖値
グルコーススパイク、あるいは血糖値スパイクという言葉は聞いたことがあると思います。
血糖値を上げるのはひとえに糖質です。糖質は体内で100パーセント吸収されブドウ糖として血液中に現れます。この時、血糖値が上昇します。
インスリンは余ったブドウ糖をグリコーゲンに変えて肝臓や筋肉の細胞に取り込みますが、取り込めるグリコーゲンの量は限界があるため、さらに余ったブドウ糖は中性脂肪に形を変え脂肪細胞に取り込まれます。こうして、インスリンの働きによって血糖値が今度は下がります。
血糖値が下がり始めると脳は途端に省エネ運転を始めてしまいます。あまりに血糖値が下がると、体温調整や呼吸といった生命維持活動ができなくなってしまうので、とりあえずは生存に直結しない前頭葉や大脳皮質の活動を低下させてしまうということです。これが食後に睡魔が襲ってくるメカニズムです。
* 糖質と一緒にオリーブオイルを取る
この点、信頼のおける医学誌である「European Journal of Clinical Nutrition」にて報告された「糖質と一緒にオリーブオイルを摂ることで血糖値が安定する」という実験結果が注目を集めています。
一目瞭然、パンという糖質を単独で食べると、30分後に血糖値が急上昇しているのに対し、何らかの油と一緒に摂取すると血糖値の上昇が緩やかになることがわかるでしょう。つまり、糖質を単独でとるよりも脂肪を一緒にとったほうが太らないのです。特に、オリーブオイルの効果は絶大です。(牧田善二「医者が教える食事術 最強の教科書」より/Kindle位置No.1237)
これはなかなか鮮烈ですね。そういうわけで、このデータを検証(?)すべく、お昼にオリーブオイルを絡めたおにぎりを食べてみましたが、確かに午後、全く眠気が襲ってきませんでした!(プラシーボ効果とかもあるかもしれませんが)
春っぽい感じなおにぎり作ってみた。菜の花と鮭と胡麻にオリーブオイルをプラス。#オイルおにぎり pic.twitter.com/y53CWtbrtx
— かがみ (@kagurakanon) 2018年3月26日
* おわりに
不飽和脂肪酸の中でもオリーブオイルは酸化しにくく加熱にも強い使い勝手の良い油です。 もちろん過剰な摂取は禁物ですが、油なんてなんでも一緒と思ってる人は是非日々の暮らしにオリーブオイルを取り入れてみるのはいかがでしょうか?
ほんの一工夫で、あなたの日常が健やかで豊かになりますように。ではでは、また。かがみでした\(^o^)/