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かぐらかのん。

日々のくらしのメモ帳です\(^o^)/

「君の名は。」や「シン・ゴジラ」を観て、何か物足りないと思った人にこそ、観て欲しい「この世界の片隅に」

話題

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 『この世界の片隅に』。はてブとかのエントリーを見ていたら、ちらほら感想が上がっていたので、じわじわ気になりだしまして、それで観に行ってきました。

 

前情報として知っていたのは、舞台が太平洋戦争期の呉・広島っていうのと、主演がのんさんっていうのと、クラウドファンディングで製作資金を集めたことが話題になったってことくらい。久しぶりのキャナルシティ。もう迷う迷う。あの迷路みたいな建物は本当に苦手です。

 

柔らかいタッチの絵だけれども描写は細密。本作では徹底的な史実研究がされているそうです。穏やかな日常の営みにじわじわと戦争という「異物」が侵入してくる様相が、すずさんの視点から非常に丁寧に描き出されており、このような一つ一つのシークエンスの積み上げが、中盤以降で、物語に圧倒的かつ静かな狂気性を孕ませる動線となっているような感じでしょうか。

 

ここで、あんまり内容とかに踏み込みのはあれですけど、たぶんね、特に反戦とかそういうメッセージを強烈に打ち出す意図とかはあんまりこの作品にはないとは思うんですよ。ただただシンプルに「生きていること、ただそれだけで素晴らしい」って思わせてくれる作品。身も蓋もない感想ですが、でもこれって本当にすごいことだと思います。

 

原作はまた違う顔を持っているみたいなので、早速これから読んでみたいと思います。あと、クラウドファンディングによる資金調達はもしかして、「円盤を買う」という行為以外で作品愛を直接的に表明できる新しいトレンドになるかもしれないですね。 タイトルロール観てて、そう思いました。

 

さしあたり総評的に言えば、『君の名は。』や『シン・ゴジラ』を観て「ホントに凄く良かったけど、ちょっと何か足りないような・・・」と思った人にこそ、この作品は是非見て頂きたい、という感じでしょうか。多分、その足りない何かをこの作品の中にきっと見つけることができるでしょうから。