かぐらかのん

心理学関連書籍、ビジネス書、文芸書の書評などを書いていきます。

「昔話の深層(河合隼雄)」を読む。「無意識」と格闘する事で実り多き人生が拓けてくる。

本書は「ヘンゼルとグレーテル」「いばら姫(眠れる森の美女)」といった、あのグリム童話の数々をユング心理学の視点で鮮やかに読み解いていく目から鱗のグリム童話解説です。 河合隼雄先生といえば、面白エッセイストとか対談の名手、あるいは文化庁長官と…

【感想】映画「Fate/stay night [Heaven's Feel] 〜I.presage flower」

本作の原作「Fate/stay night」は2004年にTYPE-MOONより発売されたPCゲームです。当時は18禁アダルトゲームという扱いながら記録的なヒット作品となり、その後も漫画・小説・アニメ・映画・スマホゲームなど多彩なメディアミックス展開によって、現在に至る…

苺を育ててみる。

今回購入した苗は四季なりの品種。春だけではなく、夏と秋にも実をつけるやつです。 苺には春植えと秋植えがありますが、早く収穫を楽しみたいのなら秋植えがおすすめみたい。 春植えだと、その苗自体からの収穫ではなく、その子苗を秋植えすることになり、…

「カウンセリングを語る(河合隼雄)」を読む。包み込む母性原理と切り離す父性原理。

本書は四天王寺カウンセリング研修講座の講演録です。聴衆は主に学校の先生方で、当時は校内暴力が社会問題化していたという背景もあり、主に中高生にどう接していくかという点に主眼が置かれている。似たような話が形を変えて何度も出てきますが、そこから…

「君の膵臓をたべたい(住野よる)」を読む。生の欲望と出会い損ないの物語。

原作が出た時、満開の桜の表紙と猟奇的なタイトルの不思議な組みあわせに少し心惹かれましたが、その時は結局読まず終い。ただずっと気にはなっていた作品でしたので、今夏に公開された映画をきっかけに原作の方も手を出してみました。 12年後の【僕】が物語…

「カードキャプターさくら・クリアカード編(CLAMP)」1〜3巻を読む。華々しいバトル。煌びやかな日常。そして、堆積していく謎。

およそ20年前、多くの年端もいかない女の子達、そして「大きなお友達」を、尋常でない熱狂の渦中に叩き込み、そして彼ら彼女らのその後の人生に多大な影響を与えたと言われる作品がありました。そうです、CLAMPさんの不世出の名作「カードキャプターさくら」…

麻婆豆腐の「3つの極」

豆豉醬って、豆板醤や甜麺醤に比べてマイナーですけど、麻婆豆腐に使うと味のバランスがぐっと整うんですよ。 完全なる私見で恐縮なんですが、麻婆豆腐の構造を支えるのは辛味、甘味、塩味の「3つの極」で、辛味の極は豆板醤が、甘味の極は甜麺醤が、そして…

「スタンフォード式最高の睡眠」を読む。良質な睡眠の鍵は「深部体温」にあり。

著者はスタンフォード大学の精神科教授。スタンフォードは睡眠研究のメッカとして知られます。1953年のレム睡眠の発見以来、いち早く睡眠医学の可能性に注目。1963年、世界初の本格的な睡眠研究機関「スタンフォード睡眠研究所」を設立。1989年に初めて睡眠…

映画「スティーブ・ジョブズ(2015年)」を観る。飽くなき理想と野心の果てにあるもの。

スティーブ・ジョブズ (2015年の映画) - Wikipedia スティーブ・ジョブズ。1976年、21歳でスティーブ・ウォズニアックと共にAppleを創業。1984年、革新的なグラフィカルユーザーインターフェイスを備えたMacintoshを発売。その後、社内政治の力学の結果、198…

「寝ながら学べる構造主義」を読む。構造主義をまとめて横断的にざっくりと知ることができる一冊。

現代思想系の記事や、アニメの批評記事なんか読んでると、たまに何気に出てきませんか?「構造主義」っていう言葉。なんとなくわかるようでよくわからないモヤモヤ感がありますよね。 構造主義は、実存主義との対比という文脈で語られることが多く、その場合…

トマト栽培反省会

今日は「野菜の日」らしいですね。普段あまり野菜を食べない人は、ぜひ自分で何かの野菜を育ててみたらどうでしょうか?きっと愛着が湧いて、そこから野菜が好きになるキッカケを得られるかもしれないですから。 そんなわけで、今夏のトマト栽培について、と…

【感想】映画「君の膵臓をたべたい」

kimisui.jp 原作が出た時から満開の桜の表紙とグロテスクなタイトルの組みあわせに少し気にはなってましたが、結局読まず終い。今回実写映画化ということなのでとりあえず見てみるかという感じで、まったく予備知識なしで劇場へ。 物語のあらすじはこうです…

「自信がなくても幸せになれる心理学」を読む。褒めると人は輝く。そして、その輝きはあなたに返ってくる。

本書はハインツ・コフートの自己心理学の入門としては現時点での決定版ではないでしょうか。和田先生はコフートの入門書を何冊か著されていますが、本書はともかく実践に重きが置かれている。人を褒めるのに苦手意識を感じる人へお勧めです。 「褒めてはいけ…

「発達障害の時代とラカン派精神分析」を読む。自閉症圏への精神分析的アプローチの可能性を探る。

自閉症というカテゴリーについては、かつてはスキゾフレニー(破瓜型統合失調症)の早期発症、あるいは精神遅滞と混同されていた時代もありましたが、時代の変遷と共にこれらから切り離され独自の領野を形成してきたという歴史があるわけです。 自閉症を特徴…

「腸内フローラ10の真実」を読む。「お腹の調子を整える」だけではない。腸内フローラに秘められた可能性。

腸内フローラ(腸内細菌叢)というのは腸内における善玉菌、悪玉菌、日和見菌の棲み分けのことをいいます。 彼らはバラバラに住んでいるわけではなく、種類ごとにグループを形成して暮らしています。その様はまるでお花畑のように生態系を形成しているため、…

同感するということ、共感するということ

コミュニケーションにおける一つの技法として、よく「同感するのではなく共感することが大事です」などと言われますが、この二つは一体どう違うのでしょうか? 一般的な辞書的意味において、「同感」とは「同じように考えること、同じように感ずること」を言…

経口補水液ってどうなの?

今日は二十四節気の「大暑」ですので「水」に関するおはなし。 最近、熱中症対策アイテムとしてよく店頭で見かける経口補水液ですが、常飲していれば熱中症予防になるのか?というと、結論から言えばならないんですよ。 経口補水液というのは、通常のスポー…

冷製パスタの簡単レシピメモ

「レジスタントスターチ」というのをご存知でしょうか? 「レジスタント」=「消化されない」、「スターチ」=「でんぷん」で「難消化性でんぷん」のこと。 ご飯や麺類のでんぷんが冷えると一部がこのレジスタントスターチというものに変化します。 これは食…

エロマンガ先生最終話における「芸術の論理」と「去勢の論理」

honeshabri.hatenablog.com エロマンガ先生の最終話において、沙霧ちゃんの書いたエロマンガの局部描写にはモザイクがかけられており、ムラマサ先輩の書いたミケランジェロのダビデ象は無規制であったという問題です。 結論からいえばこれは社会常識的に妥当…

斎藤環「引きこもりはなぜ『治る』のか?」を読む。あとラカン的〈他者〉の欲望と「エロマンガ先生」について。

本書は引きこもりの臨床という極めて限定した領域を扱った本と見せかけて、普通の対人関係においても活用できることが多く書かれており、実用書的な価値も高いです。 また具体的な臨床実践を通じた精神分析理論のガイダンス本としても読めるので、精神分析っ…

買ってきたちいさなももこVS育てたちいさなももこ

ちいさなももこの1番果を収穫したので、普通に買ってきたやつと食べ比べてみました。 左が買ってきたももこ。右が育てたももこ。大きさはほぼ互角。やっぱりトマト専用の土を使ったからか、育ちがいいです。 kagurakanon.hateblo.jp で、食べた感想。買って…

集中力のハーブ、ローズマリーを育ててみましょう

集中力を高めるハーブとして有名なローズマリー。血行を促して代謝を高めたり、抗酸化作用も期待されます。また軽い抑うつ症状を和らげる精神安定効果も。花言葉は「記憶」「思い出」。 なかなか魅力的な薬効を持っているマリア様のバラですが、スパイスやハ…

トマトがうどん粉病にかかった時の対処策

第一花房に引き続き、第二花房にも着果と、順調にきていたうちのトマト達ですが、ここにきてトラブルが発生。 中玉トマトに家庭菜園の天敵、うどんこ病の初期初期症状が(;゚Д゚) 葉っぱに白い斑点がぽつぽつ出来始め、そのうち葉全体が白くなり、そのまま放っ…

大根おろしの栄養学

大根おろしは小さい頃の「にがい!」っていう記憶を引き摺っていて、それからずっと食わず嫌いだったんですけど、ポン酢と合わせてみたらすごい美味しいことに、今更気づきました。 焼き魚や豚しゃぶとすごく合うし、箸休めにもちょうどいいですし。大根いっ…

水溶性食物繊維をとりましょう♪

腸内フローラの適正化においては乳酸菌の摂取だけではなく食物繊維の摂取も重要なカギとなります。 ところで食物繊維は不溶性と水溶性に分かれているのはご存知でしょうか?それぞれ役割が違うんです。 ざっとまとめると不溶性食物繊維の特徴はこんな感じ。 …

オクラも育ててみる

今年はトマトの他、オクラも植えてみます。草丈は1メートルから1メートル20センチくらいと以外と大きく育つみたい。 オクラってすごい和風っぽいイメージがあるけど、もともとアフリカ原産で日本で一般的に普及したのは1970年代なんですね。 あのネバネバは…

カゴメの「ちいさなももこ」×「トマトの土」でミニトマト栽培

トマトにはビタミンEの100倍といわれる抗酸化力を持つリコピンが豊富に含まれていて、アンチエイジング的には毎日のようにコンスタントに食べたいものです。なので、今年は自分で育てることにしました。 苗を買いに行ったらスーパーでよく見かけるカゴメのミ…

ピーマンを越冬させてみた!

kagurakanon.hateblo.jp 一年草と見せかけて本当は多年草なピーマン。最低生存温度の10度を下回らなければ越冬できるそうなので、12〜4月の間は室内に入れて様子を見ていたところ、期待に応えてきっちり冬を越えてくれました! しかも、4月に入ってから新芽…

乳酸菌が生きたまま腸に届くという意味

以前の記事で書いた通り、腸内フローラ(腸内細菌叢)っていうのは腸内における善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスのことで、理想的なのはだいたい善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割っていう住み分けになります。 腸内フローラの改善は単に「お腹の調子を…

アレを活用してカンタンに明太しらたき\(^o^)/

前回のすきやきで使ったしらたきが割と余って。どうしようかと思案の結果の一品です。 クックパッドで「しらたき」を検索してみたところ「明太子しらたき」というのが美味しそうだったので作ってみよう思ったんですけど、明太子も地味に高いし、皮をむいて中…